脊柱側弯症ってどんな病気?
脊椎(せぼね)が柱状につながった状態を脊柱(せきちゅう)と呼んでいます。ヒトの脊柱は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨、尾骨で成り立っています。正常な脊柱を横から見ますと、頚椎は前に、胸椎は後に、また、腰椎は前に向かってゆるやかに弯曲しており、生理的弯曲と呼ばれています 。

側弯症の原因による分類
1、機能性側弯症
脊柱自体に原因があるものでは無く、姿勢の悪さや椎間板ヘルニア、骨盤傾斜等が外部的な要因によって引き起こされるものです。
2、構築性側弯症
構築性側弯症の8割から9割は突発性側弯症で原因がわかっていない。
コブ角による分類
■軽度 コブ角10~25度
■中度 コブ角25~35度
■重度 コブ角50度以上
50度を超える重度側弯症は固定術による手術でも背骨を正常な位置に戻す事が出来ない場合もある。
脊柱側弯症の症状
軽度の場合でも成人以降腰や背中の痛みがでる頻度が高い。
中度の場合、痛みだけではなく、背中が盛り上がったり、左右で肩の高さやウエストの位置が違う等、体形のゆがみが出て、美容面で精神的ストレスを抱える事がある。
重度の場合、心肺機能の低下がおきます。脊柱が変形する事で、胸の骨格が変形し呼吸がしにくくなる為です。また、気管支が圧迫されて呼吸障害が出てくる事や、肺機能の低下から肺炎を繰り返す事がある。